人口問題、医療・健康問題、食料問題、地球環境・自然災害問題、エネルギー問題、貧困・格差問題、など持続可能な社会を考える上で、極めて難しい問題に直面しています。この社会で暮らし続け、未来の人たちが安心して暮らせる社会を作るためには、 社会のあり方を見直し、持続可能な社会へと変えていく必要があります。
IRODORIでは、誰もが社会課題や地域課題に関心を持ち、自らの想いやアイディアをカタチにできるよう支援を行うツール開発をしています。
ローカルダイアログとは
ローカルダイアログは、自分たちが住みたいまち、暮らしたいまちの姿を考え、カードを使って対話しながら、まちづくり戦略を作っていくワークショップです。
従来のアンケート(住民意識調査)や住民参加型ワークショップでは、課題を感じている人たちの意見をデータ化しにくいことや、その後の政策策定まで住民が主体的に関わる機会が少ないという課題がありました。
ローカルダイアログでは、行政の結論ありきで政策を作るのではなく、対話を通じて地域住民が政策づくりに主体的に関わり、対話のデータをまちづくりに活かすことで、自治体が主導で行なっていた「一方通行」の政策策定を住民が参加して行う「共創型」に転換します。
また、対話しながらゲームをするように進めることができるので、子どもから大人まで多様な世代がまちづくりに参加できます。
ローカルダイアログの特色
データ分析
住民のくらしやすさ、地域資源の豊かさ、地域とのつながりやすさ、行政との共創のしやすさなどを可視化・分析することで、より良いまちづくりへのアクションへつなげていきます。
使い方の詳細はこちら(公式ホームページより)
https://local-dialogue.com/howto/
自治体での展開事例
自治体でのローカルダイアログを活用した事例を3つご紹介します。
- 北海道岩内町 総合振興計画の策定
- 大阪府富田林市 SDGs未来都市
- 栃木県真岡市 地域おこし協力隊採用支援
1.北海道岩内町:総合振興計画の策定
新たにつくる総合振興計画の策定に活かすことを目的に、高校生から子育て世代、老人クラブまで、幅広い年代で全16回のワークショップを実施しました。合計167名が参加され、ローカルダイアログを通じて可視化された意見は、町の強み・弱みに分類してデータベース化し、政策策定の判断材料として活用しました。
また、職員が継続的に町に出て町民の声に耳を傾けられるようにするために職員向けのファシリテーター研修も実施。住民と直に顔を合わせることが増え、地域の課題とセットで、プレーヤーの顔が見えるようになったとの感想も出てきています。
レポート記事の詳細はこちら:https://local-dialogue.com/1480/
2.大阪府富田林市:SDGs未来都市
2020年度にSDGs未来都市に採択された富田林市。産学官医が連携した、産官学医包括連携 “TOMAS” 「商助」で支えるエコシステム事業で、市民の声を可視化するツールとしてローカルダイアログを使用。地域住民のアイデアを可視化し、それを実現する際に民間企業のサービスや製品を活用していく仕組みの構築を行いました。
3.栃木県真岡市:地域おこし協力隊の採用支援
地域おこし協力隊の採用支援でローカルダイアログを活用。地域おこし協力隊を採用し、さらに活躍してもらう環境をつくるためには、なぜその地域で地域おこし協力隊の採用をするのかを明確にすることと、地域の受け入れ体制を構築することが重要になるため実施に至りました。
栃木県真岡市では、募集要項をつくるにあたって市民の皆さんとともにローカルダイアログを用いてまちについて対話の場をつくりました。真岡市のストーリーを整理し、まちにおいて地域おこし協力隊に求められる役割を一緒に考えて明確にすること。そして、採用の段階で関わってもらうことにより、市民の皆さんへの周知・協力体制を構築するきっかけとなりました。
企業での展開
地域をフィールドにした事業開発を主な目的として、企業での導入も増えてきています。事業を推進していく上で重要な行政職員や地域住民の方々との関係づくりを課題とされている企業が圧倒的に増えています。地域住民の方々と対話し、まちのことを知るためのツールとして、企業内でファシリテーターの養成、ローカルダイアログを活用した場づくりの運用支援、事業提案支援等を行っています。
導入企業様:
- 東日本電信電話株式会社
- 株式会社地域創生COデザイン研究所
- Modis株式会社
- 株式会社NTT DXパートナー
個人ファシリテーター
ローカルダイアログ(LD)は、対話を通じてまちの現状を把握することで、これからのまちづくりの方向性を考えアップデートしていくためのツールです。勝敗を決めるカードゲームとは違い、参加する方の属性や性格、まちとの関わり方によって、実施する目的やその結果もまったく違ってきます。
より良いワークショップを実施するためには、参加者の属性や性格、そして目的を理解した上で、ワークショップ後の自主的・自発的な行動変容へ導くためのファシリテーション力が重要になってきます。
そこでLDファシリテーター養成講座を修了した人材を公認LDファシリテーターとして認定することで、様々な現場のワークショップにおけるファシリテーション力の均一化を図り、さらにクオリティを向上させることを目指しています。
現在は全国各地で、地域で市民活動を行っている方、場づくりを仕事にされてる方、自治体職員の方等、多様な方がファシリテーターとして活動されています。月に数回、興味を持ってくださった方向けに体験会を開催しています。公認ファシリテーターになりたい方向けには、養成講座を実施しています。
体験会などのご案内はこちら
https://local-dialogue.com/schedule/
公認ファシリテーターの皆さんのプロフィールがこちら
https://local-dialogue.com/facilitator/
自治体の方、企業の方、個人の方もお問い合わせは下記よりお願いします。
https://local-dialogue.com/contact/