2022年度から高校課程に本格的に導入された総合的な探究の時間のプログラムとして「ワガママLab」を提供しています。全国の学校で2025年では2000人を超える学生たちに展開中です。
探究学習プログラム「ワガママLab」は、”たったひとり”とその”こまりごと”への寄り添いから、地域課題の本質をつかみ、実用可能なアプリ開発を最終成果とするプログラムです。
「調べて終わり」で終わらせない:「アプリをつくり、使ってもらう」が最終成果
探究学習プログラム「ワガママLab」は、生徒が自ら課題を発見し、考え、形にして発信する力を育てます。 文部科学省の「総合的な探究の時間」の理念を、どなたでも実践に落とし込めるよう丁寧に設計されています。
ワガママLabプログラムは、探究学習テキスト「STEAMで学ぶ・つくる探究学習 ~たったひとりに寄り添うことからはじまる地域と社会の探究~」をもとに進行します。
01|アプリ開発を、誰でも簡単に

地域の課題を解決するアプリを、誰もが簡単につくることができます。 直感的に操作できるプログラミングソフトや、テキスト付属の動画教材によって、 初心者の方でも安心・簡単にアプリ開発が可能です。
なぜ簡単にアプリをつくれるのか?:MIT発・MIT App Inventorツールの導入

アプリ制作には、MIT(マサチューセッツ工科大学)が開発した教育向けプログラミングツール「MIT App Inventor」を(MITアップインベンター)を使用します。ブロック型で直感的に操作でき、プログラミング未経験の生徒でもすぐに開発可能。このツールの使用に加え、さらに現代の日本のみなさんに合わせたプログラム設計によって、容易なアプリ開発が実現しました。
02 |本質的な探究学習:「現状」の探究と「ありたい姿」の創造の往復
MIT App Inventorの導入により、より本質的な探究学習に取り組むことができるプログラムとなっています。ツールの簡易性から、「プロトタイピング(試作)」と「検証」のサイクルをより多くまわせる設計が実現しています。
一般的な探究サイクル:
探究学習とは、こちらの図が示すように、問題解決的な活動が発展的に繰り返されていく一連の学習活動のことです。
ワガママLabの探究サイクル:
本プログラムの強みは、その成果を「まとめ・表現(調べ発表)」ではなく、「プロトタイプの創造(アプリ開発)」に設定している点にあります。プロトタイプを開発し、検証を経て改善する…というサイクルを繰り返すことができます。
とりわけワガママLabでは、この創造/アプリ開発がMIT App Inventorというツール導入により簡易になっています。プロトタイピングと検証をよりスムーズに繰り返すことができます。
▼本プログラムのアプリ開発プロセス図にも、そのサイクルが反映されています

一方で、アプリ開発の前提/内容となる「現状(地域課題)」の探究は難しくないのでしょうか?ワガママLabでは、こちらもまたその独自のプログラム設計から取り組みやすいものとなっています。その独自のプログラム設計とは、「たったひとり」と「ワガママ」というコンセプトへの徹底したこだわりです。
03 |「たったひとり」に寄り添うプログラム
探究学習プログラムワガママLabの「地域の課題」とは、「たったひとりのこまりごと」のことを指します。地域課題が隠れている場所が「たったひとりのこまりごと」。地域に暮らす「たったひとり」に寄り添い、その「こまりごと」の解決によってこそ、地域課題の本質に迫れるでしょう。

04|教室から地域へ、全国へ、そして世界へ
地域から世界へと通ずるスケールの大きさも、本プログラムの魅力です。
教室での開発作業に加え、地域へ飛び出してインタビューなどのリサーチにも取り組みます。開発したアプリを全国大会にエントリーすることも可能。その結果次第で、ボストンでの世界大会への現地参加も叶います。
教室、地域、全国、世界…。たったひとりに寄り添うことから、いつのまにか、よりスケールの大きな世界に身を投じていた。そんな体験も提供できるのが当プログラムの魅力です。
全国大会「Japan Wagamama Awards2026」について
”たったひとり”のイメージを深める探究学習補助ツール「ペルソナカード」


たったひとりのことを深く想像し、生活を思い描き、生まれる感情を推しはかる。たったひとりの笑顔をつくるために、何ができるのかを考える。こうしたイメージを助けるのが、wagamama talk ・ペルソナカードです。
ペルソナカードは、地域で暮らす人たちの「ワガママ」を手掛かりに、 地域の課題を発見し、解決の方法を考えるカードゲームです。3 種類のカードを使って地域で暮らす人たち(ペルソナ) をイメージする体験をすることができます。
地域で暮らす人、生活シーン、感情を表すカードをランダムに組み合わせることで、多様なペルソナを、自分で想像したり、他のプレイヤーと協力して生み出すことができます。
導入実績について
2025年度は3校の公立高校と、フィリピンの高校にてプログラム提供をしています。提供方法などの詳細はお気軽にお問い合わせください。
▼中学高校向け・探究学習プログラム「ワガママLab」サービス一覧